下目黒日録　4月8日

　
　我が家の長男が海上自衛隊に入隊しました。本日はその入隊式で横須賀教育隊の駐屯地に行ってまいりました。
　息子が属する一般曹候補生と任期制の自衛官候補生そして女性自衛官併せて800名程の大規模な式典でした。
　駐屯地には10日前に到着して本日に備えていた入隊者ですが、すでに自衛官らしい所作の幾ばくかを覗かせてくれています。８月の終わりまでが教育訓練ですが、その終了時にはどんな変貌をとげているか楽しみです。
　式典では横須賀基地の軍楽隊が見事な吹奏楽を聴かせてくれました。中でも軍艦マーチは街のパチンコ屋で鳴り響く類いとは異なり、滑らかな旋律が連なり哀愁すら感じさせてくれます。これが本来軍艦マーチの持ち味であるかと思わせてくれます。
　思い返せば、名高いマーチもこのような哀愁を帯びた旋律を持ち合わせています。たとえマーチといえども士気を鼓舞するだけでは、名曲とはならないのでしょう。また軍人の精神には哀愁や郷愁を誘う旋律が共鳴するのかもしれません。
　式典の終了後、横須賀基地を見学する事ができました。
　停泊していたのは自衛隊の”むらさめ型”護衛艦が二隻と潜水艦が一隻。対岸にはアメリカ第七艦隊のイージス艦が二隻と駆逐艦らしきが一隻。さらにその遠方に空母ジョージワシントンの艦橋が見えていました。そらりと見える所だけでもとんでもない打撃力を目にする事ができます。